高雄・三民区で熱炒(台湾式炒め物)店を営む経営者が、私にこう嘆きました。かなりの費用をかけて静電集塵機を入れたのに、近隣から二日か三日おきに「ニオイがする」と通報される、と。現場を一目見て分かりました。静電集塵機は目に見える油霧をとてもきれいに処理していて、排気口はほとんど白い煙を出していません。ところが漂い出る「ニオイ」はまったく減っていなかったのです。設備が壊れていたのではなく、彼が油煙の一つの側面しか解決していなかったところに問題がありました。
油煙は実は3種類のものが混ざっている
厨房から排出される汚染は、大きく3つに分けられます。第一は肉眼で見える油霧の粒子で、油脂が加熱されて飛び散り、凝結してできたミクロン級の液滴です。第二は気体状の油気と水蒸気で、高温では蒸気ですが、遠くへ飛んでから徐々に凝結します。第三は揮発性有機化合物(VOC)とニオイ分子で、これこそ近隣が嗅ぎ取れるのに目には見えない元凶です。
汚染の形態が違えば、捕集の仕組みも変えなければなりません。静電集塵機は高圧の電場で帯電した粒子を集塵板に吸着させ、油霧の粒子には非常に長けています。しかし気体状のニオイ分子は帯電せず、体積も小さいため、電場では留められず、そのまま通り抜けて排気口から漂い出てしまいます。ですから一台の設備に何でも任せようと期待すること自体、そもそも無理があるのです。
段階的処理こそ現実的な解
これが、「飲食業空気汚染防止施設管理弁法」において、油煙処理設備が静電集塵機・湿式スクラバー・活性炭吸着装置・オゾン処理設備といった型式で列挙されている理由でもあります(UV光分解はオゾンのカテゴリーに分類されます)。それぞれに得意分野があるからです。実務でよく見られる組み合わせの論理は次のとおりです:
- まず大きな粒子を除く:グリスフィルターや水洗で大きな油滴を先に受け止め、後段の設備がすぐに汚れて詰まらないようにします。
- 次に微細な油霧を除く:静電集塵機でミクロン級の粒子を処理し、排気が白い煙を出さないようにします。
- 最後にニオイを除く:UV光分解とオゾン酸化の組み合わせ、または活性炭吸着で、VOCとニオイを抑え込みます。
各段が前段の死角を補うことで、全体の効果が初めて安定します。単一の設備に粒子・油気・ニオイを同時に片づけさせようと期待すると、たいていあちらを立てればこちらが立たずになります。もちろん、組み合わせは多ければよいというものでもなく、やはり業態・油煙量・排気経路に合わせて設計する必要があります。過度に積み重ねても、電気代とメンテナンス費用を無駄に増やすだけだからです。
TingHao は高雄・台南・屏東および南台湾全域に根ざし、現場の風量測定・キャプチャーフードから、浄化設備の選定・定期清掃メンテナンスまで一手に引き受けます。あなたの厨房にどの組み合わせが合うか知りたい方は、お電話 07-363-0802 またはLINEでご連絡ください。実際に現地へ足を運んでからご提案します。